野球史に名を残す名監督というと、水原茂さんを挙げる方も多いのではないでしょうか。 水原さんは香川県出身で、ジャイアンツで内野手として優れた成績を残しました。 さらに引退後は、巨人、中日ドラゴンズなどで監督を務めました。
監督時代は、すばらしい手腕を発揮し、巨人監督時代には11年間で8度のリーグ優勝、4度の日本一に輝くという素晴らしい成績を残しました。 水原さんは周囲から「勝負師水原」と呼ばれていたほどで、独特の勝負勘の持ち主でした。
まだ成績を残していない若手選手にも注目し、熱心に指導しその才能を開花させました。試合の大事な局面で抜擢することも多く、そうした大胆な采配にも注目が集まりました。 印象的なのが、新人時代の王選手をレギュラーに抜擢したことです。
成績を残せずにいた王選手を周囲の批判も気にせずに起用し続け、王選手の野球人としての礎を築くきっかけになりました。 指揮官として厳しい面を持ちながらも、冷静に先を読む能力に長けていたといえます。